最終日となりました海田廣子展。
連日たくさんの方にお越し頂きました。作品は手を離れ、それぞれの方のお宅や、あるいは
大切な誰かの為の贈り物として人から人へ渡りました。
具象物を描いているはずなのに色の持つ力によって、そのものが単純にそのものとして
主張するだけで完結せず、1枚の画面となっているところが素敵でした。
会場ではよく、1枚をどれくらいで描きあげるのですか、という質問があるのですが
単純な作業時間では絵の時間は測れない所が難しい所でした。
今迄生きてきた時間、見てきたもの、描きたかった思い、
そんなものが濃密に込められ、かつ画面に重く出ていない、大人の水彩画でした。