ふつかめ、本日はあいにくのお天気ではありますが、
外が暗めな分、室内の微妙な色味が見やすい日でもあります。
おふたりの作品を見ていると、それぞれに制作の苦労はあるのだと思いますが勢いのある線や、自由な構図に、子供の頃に絵を描いていた時の気持ちを思い出すような気がします。
素直に、描きたいものを描くというまっすぐさが現れている部分に共通する気持ちの良さを感じます。
そしてお二人の作品の対照的でもあり、似ている部分でもあるのが"人"。古山さんはそのものずばり人の姿が絵に存在しますが、杉山さんの作品はいずれも人そのものは出ていません。けれど、人がいなくては存在しないものたちが描かれているので、却って人を感じます。
反面、古山さんの作品には、人の他に具体的なものがほとんど描かれていないので人が描かれているものの、人ではないように見える、という不思議な空間になっています。
と、そんなに難しく考える必要もなく、ただ絵を前にして、形や色、不思議なこの世界をお楽しみいただければ幸いです。